武内了温(読み)タケウチ リョウオン

20世紀日本人名事典 「武内了温」の解説

武内 了温
タケウチ リョウオン

大正・昭和期の宗教家,社会運動家 真宗大谷派宗務顧問;真身会会長;光明会会長。



生年
明治24(1891)年12月20日

没年
昭和43(1968)年1月15日

出生地
兵庫県揖西郡布施村(現・龍野市)

学歴〔年〕
京都帝国大学哲学科〔大正5年〕卒

経歴
真宗大谷派・松林寺長男として生まれる。大正7年滋賀県社会改良主任を経て、9年大谷派の社務所に入り、10年新設の社会科主事に就任。15年融和事業団体真身会を設立して部落差別問題に取り組み、昭和4年会長。一方、6年にはハンセン病患者救済運動団体・光明会を設立、会長として精力的な活動を行う。21年全国部落代表者会議発起人会議長。22年宗務顧問となり、大谷派の部落解放運動に大きな影響を与えた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「武内了温」の解説

武内了温 たけうち-りょうおん

1891-1968 大正-昭和時代の宗教家。
明治24年12月20日生まれ。真宗大谷派宗務所にはいり,大正10年社会課の初代課長となる。15年融和事業団体真身会を創設。昭和6年ハンセン病患者救済運動団体光明会を創設し会長となる。戦後,21年全国部落代表者会議発起人会議長をつとめるなど,部落解放運動につくした。昭和43年1月15日死去。76歳。兵庫県出身。京都帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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