ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「歯数不足」の意味・わかりやすい解説 歯数不足しすうふそくdeficiency of tooth number ヒトの歯は退化しつつあり,智歯 (第3大臼歯) の生えない人が 40%に及ぶといわれている。第2小臼歯の欠如がこれに次ぐ。このほか,歯牙の形成期に局所の外傷や炎症のために消失してしまうものもあるが,これらは単なる歯数の不足にすぎない。一方,全無歯症 (total anodontia) および部分的無歯症と呼ばれ,上顎か下顎,あるいはその両者に初めから歯がないか,多数欠如している場合がある。原因として,奇形,先天梅毒,妊娠中の栄養障害,内分泌障害などの全身的発育障害のため,歯牙が発育せず消失するものと,遺伝的に最初から歯牙が欠如しているものとがある。この場合,爪,毛,汗腺などの発育不全を伴うことが多い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by