歯痛の応急手当(読み)しつうのおうきゅうてあて

家庭医学館 「歯痛の応急手当」の解説

しつうのおうきゅうてあて【歯痛の応急手当】

 むし歯の痛み むし歯の穴につまった食片をそっと取り除き、その歯に触らないようにします。歯科医でむし歯の穴を少し広げて神経(歯髄腔(しずいくう))を開放し、減圧してもらえば即、疼痛(とうつう)は軽減します。
 歯根(しこん)周囲の炎症 歯科医で根管を解放する処置を受けることと、抗生剤および鎮痛薬投与を受ける以外、応急手当の方法はありません。
 歯肉(しにく)の炎症(歯周炎 痛いときは、よくブラッシングをして悪い血を出せばよい、と思い込んでいる人がいますが、それはまちがいです。刺激すると疼痛はひどくなり、炎症部分が拡大します。薬用うがい薬イソジン、ネオステリングリーンなど)を綿棒につけて急性炎症のある部位の汚れを除去します。同時に濃いめのうがい薬を歯肉につけるとなお効果的です。痛い部分を除き歯みがきは続けます。通常よりも丁寧に清掃し、口の中をできるだけきれいにしておくことがたいせつです。
 歯根膜炎(しこんまくえん)の痛み かたい物をかんだり、外傷を受けた場合の歯根膜炎では、その歯を使わないことしか、疼痛を緩和する方法はありません。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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