歯苔(読み)したい(その他表記)dental plaque

翻訳|dental plaque

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「歯苔」の意味・わかりやすい解説

歯苔
したい
dental plaque

歯のエナメル質の表面,ことに清掃が不十分な部位に沈着する柔らかい有機物。歯垢(しこう),あるいはプラークともいう。その約 70%は口腔内に常在する微生物群で,その他は粘液,剥離上皮,食べかすなどである。微生物中のストレプトコッカス・ミュータンス(溶血性レンサ球菌の一つ)や乳酸桿菌などは,食物の糖分から酸を生成してエナメル質の無機質を溶かすので,う蝕(虫歯)が始る。また,歯頸部や歯肉縁下の歯苔は歯肉炎を起し,また歯苔を核として形成される歯石はそれをさらに悪化させ,辺縁性歯周炎の誘因となる。歯を磨く目的の一つは,この歯苔を取除くことにある。

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