虫歯(読み)むしば

百科事典マイペディアの解説

虫歯【むしば】

齲歯(うし)とも。口腔細菌の作用により硬組織の破壊された,またはその疾患齲蝕(うしょく)症)。初めエナメル質,次いで象牙(ぞうげ)質も冒され,痛みを訴える。現代の文明国では80〜90%の人にみられる。最近では特に幼児・学童に多く,日本では3歳児ですでに80%が虫歯をもつ。早期治療が必要で,罹患(りかん)歯質を除去しセメント,アマルガム等を充填(じゅうてん),ときには補綴(ほてつ)または抜歯する(義歯)。予防は妊婦や乳幼児の栄養(カルシウムの補給など)に注意して強い歯をつくることが第一で,砂糖の制限,間食も含む食事時間外の飲食をやめる,歯磨きの励行のほかフッ素塗布(2%フッ化ナトリウムなどを歯の表面に塗布)も効果がある。
→関連項目インプラント歯根膜炎歯髄炎蓄膿症抜歯

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世界大百科事典 第2版の解説

むしば【虫歯 carious tooth】

歯学では正式にはう(齲)歯という。口腔内の微生物の作用によって,歯の硬組織が破壊されていく疾患である。健全な歯が破壊されて虫歯になることを〈う〉になるといい,疾患名としてはう症dental cariesという。歯の破壊は歯の表面から深部に向かって進行する。現代の文明国では80~90%の人が罹患している。
[虫歯の原因]
 歯の表面に付着する歯垢(しこう)が主な原因と考えられている。歯垢の付着した状態で砂糖を多く含む飲食物を頻繁に摂取していると,歯垢の微生物の代謝によって酸が産生される。

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大辞林 第三版の解説

むしば【虫歯】

歯の硬組織が侵食される疾患。また、その歯。齲歯うし・くし。虫食い歯。

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精選版 日本国語大辞典の解説

むし‐ば【虫歯】

〘名〙 歯の硬組織が細菌によっておかされた歯。歯に付着した食べかすの糖分や澱粉類が、細菌により口中で発酵分解されて起こる。虫食い。虫食歯。齲歯(うし)。むしかめば。
浮世草子・好色五人女(1686)一「虫歯(ムシバ)のいたむなどすこしなやむ風情に袖枕取乱して」

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世界大百科事典内の虫歯の言及

【縄文文化】より

…縄文人の骨格にはさまざまな身体的特徴が指摘されるが,とくに上下の歯列が直接咬(か)み合う鉗子(かんし)状咬合(こうごう)が圧倒的で,現代日本人の大部分が鋏状咬合であるのと対照的である。その約半数は虫歯をもち,一般に狩猟採集民は虫歯の罹患率が低い傾向にあることに反する点は重要である。ドングリ類などのデンプン質の摂取が多かったことの反映ともみられる。…

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