段高(読み)たんだか

精選版 日本国語大辞典 「段高」の意味・読み・例文・類語

たん‐だか【段高・反高】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、新開田などで地質・水利が悪く、収穫が不安定である土地に対してはその段別だけを改め、石高を付けずに低率年貢を課した。その土地を段高場といい、また大縄場・見取場とも称した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「段高」の意味・わかりやすい解説

段高
たんだか

江戸時代,地味粗悪な新田や収穫不安定な水害地に対し石高を付せず,反別だけで表示する方法で,その田地を段高場と称した。低い年貢だけを課し,高掛物を免じた。

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世界大百科事典(旧版)内の段高の言及

【反高】より

…江戸時代の田地表示の一種で段高とも書く。芝地や空地などを新田開発しても,土質が劣悪であったり,沼沢地などで出水のたびに荒地と化すなど収穫が不定であるような土地で,将来も正規の石高に組み入れがたい場合に,反別のみ検地してごく低率の田租を課した。…

※「段高」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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