殻竿(読み)カラザオ

デジタル大辞泉 「殻竿」の意味・読み・例文・類語

から‐ざお〔‐ざを〕【殻×竿/唐×竿/連枷】

豆類や、粟・稲・麦などの脱穀に用いる農具。竿の先にくるるを設けて打棒を取り付けたもの。打棒を回転させながら振り下ろして穀類を打つ。まいぎね。くるりぼう。むぎうち。れんか。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「殻竿」の意味・読み・例文・類語

から‐ざお‥ざを【殻竿・連枷】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「からさお」とも ) 稲、麦などの穂を打って、もみを落とす農具。柄(え)となる竿の先に枢(くるる)をつけ、それに打棒をとりつけ、柄を振りながら打棒を回転させて脱穀するしくみのもの。まいぎね。くるりぼう。連枷(れんか)。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. 殻竿〈日本山海名物図会〉
      殻竿〈日本山海名物図会〉
    2. [初出の実例]「折しも麦も秋のなかば、から竿の音のみ」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

旺文社日本史事典 三訂版 「殻竿」の解説

殻竿
からさお

江戸時代の農具
唐竿」とも書く。竿の先につけた短い竿をまわしながら,地面にひろげた穀類・豆類をたたいてからを除く農具。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android