殿最(読み)でんさい

精選版 日本国語大辞典 「殿最」の意味・読み・例文・類語

でん‐さい【殿最】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「殿」は下功、「最」は上功の意 ) すぐれた功績とそれほどでもない功績。
    1. [初出の実例]「公力用公正、綜管選事、考迹功能、審知殿最、由其称否、察其黜陟」(出典家伝(760頃)下)
    2. 「且進士の登第落第を以て、府県知事の殿最を定めん」(出典:公議所日誌‐八下・明治二年(1869)四月)
    3. [その他の文献]〔漢書‐宣帝紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「殿最」の読み・字形・画数・意味

【殿最】でんさい

論功のとき、上功を最、下功を殿という。漢・班固〔賓の戯れに答ふ〕辯を馳(は)すること濤波の如く、(文)を(つら)ぬること春の如きも、ほ殿最には無きなり。

字通「殿」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android