殿村遺跡
とのむらいせき
[現在地名]下諏訪町北高木 殿村
諏訪湖の東北岸、標高七九〇メートル、湖面からの比高三一メートルの扇状地の北端に位置する縄文・歴史時代の集落遺跡である。
古くから知られた遺跡であるが、昭和二三年(一九四八)以来数次にわたる調査が繰り返され、縄文中期中葉の集落跡であることが確認された。また隣接する東照寺地籍では平安・中世の住居跡や土壙・集石遺構も多数検出され、特に平安期住居跡中にあった一二〇余の紡錘形管状土錘は、古代における漁法を解明する良好な資料とされている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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