精選版 日本国語大辞典 「殿油」の意味・読み・例文・類語 となぶら【殿油】 〘 名詞 〙 「とのあぶら(殿油)」の変化した語。[初出の実例]「暮れはてぬれば、御となふらちかく参らせ給て、さるべきかぎりの人々、御前にて、物語など、せさせ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵) との‐あぶら【殿油】 〘 名詞 〙 宮中や貴族の御殿でともす油火の灯火。大殿油。[初出の実例]「深更にとのあぶらほそくあるかなきかに向かひ」(出典:ささめごと(1463‐64頃)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例