殿油(読み)トノアブラ

精選版 日本国語大辞典 「殿油」の意味・読み・例文・類語

となぶら【殿油】

  1. 〘 名詞 〙 「とのあぶら(殿油)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「暮れはてぬれば、御となふらちかく参らせ給て、さるべきかぎりの人々、御前にて、物語など、せさせ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)

との‐あぶら【殿油】

  1. 〘 名詞 〙 宮中貴族御殿でともす油火灯火大殿油
    1. [初出の実例]「深更にとのあぶらほそくあるかなきかに向かひ」(出典:ささめごと(1463‐64頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android