殿谷村(読み)とんだにむら

日本歴史地名大系 「殿谷村」の解説

殿谷村
とんだにむら

[現在地名]熊山町殿谷

佐古さこ村の北東にある。小野田おのだ川上流盆地で、金子かねこ(三〇〇・一メートル)南麓に集落がある。慶長一〇年(一六〇五)備前国高物成帳(備陽記)小野おの庄に村名がみえ、寛永備前国絵図では高五三五石余。「備陽記」によれば山寄り集落で、岡山京橋(現岡山市)まで道程五里二三町。田畠三八町八反、家数六二・人数三三二、池七。天保年間の「磐梨郡三組手鑑」では直高八七七石余、蔵入と家臣八名の給地。田高五一〇石余・三二町三反余、畑高七八石余・六町五反余、物成合計三六九石余。


殿谷村
とのだにむら

[現在地名]園部町殿谷

北西に流れる本梅ほんめ川から北東に切れ込む谷を中心とした村。東は大内おおち(現亀岡市)、南は若森わかもり村、西は埴生はぶ村、北は中口人なかくちうど村・下口人村。谷の最奥部に集落がある。亀山藩領。殿谷を「とんだに」と発音することが多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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