母指対向性(読み)ボシタイコウセイ(その他表記)thumb opposability

デジタル大辞泉 「母指対向性」の意味・読み・例文・類語

ぼし‐たいこうせい〔‐タイカウセイ〕【母指対向性】

陸生脊椎動物のうち母指が他の四指と向かい合う配置になっていること。枝を握るなどの樹上生活に適しており、霊長類の共通する特徴一つとされる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「母指対向性」の意味・わかりやすい解説

母指対向性
ぼしたいこうせい
thumb opposability

母指が他の4指と離れており,かつ両者指腹向い合せられること。霊長類の特徴の一つ。これによって木の枝を握って移動することが可能となる。これは樹上生活への適応によって獲得された能力である。ほとんどの霊長類では手足とも母指対向性がみられるが,ヒトでは足指の対向性が失われ,手の母指対向性だけが,著しく発達している。

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