比例割当法(読み)ひれいわりあてほう(英語表記)proportional allocation

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

比例割当法
ひれいわりあてほう
proportional allocation

社会調査を行うべき母集団から標本(サンプル)を抽出するのに使われる方法の一つとして層化抽出法stratified samplingがあるが、比例割当法はそのうちの代表的な方法である。比例確率抽出法ともいい、標本の精度を高める方法としてくふうされた。層化というのは、母集団のもつなんらかの標識について、その標識が一つの層内では均質に、層と層の間では異質になるように、いくつかの層に分けることであるが、そのようにして分けた各層の大きさに比例して標本数を割り当てる方法がこれである。つまり各層から同じ抽出比で抽出するのである。

 たとえば、ある大学が在籍する学生に対して調査する場合、どの学部に所属しているかが回答結果に多大な影響を与え、しかも各学部は大小さまざまであったとする。その際、各学部に母集団(学生全体)の構成と同じ比率の標本を割り当てて抽出すれば、標本と母集団の学部別分布は一致し、母集団から直接標本を抽出するよりは精度が高くなる。

[鈴木春男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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