日本歴史地名大系 「比屋根村」の解説 比屋根村ひやーぐんむら 沖縄県:沖縄島中部沖縄市比屋根村[現在地名]沖縄市比屋根(ひやごん)・胡屋(ごや)七丁目・高原(たかはら)一丁目高原(たかばる)村南の沖積低地にある。美里(んざとう)間切に属し、南西の与儀(ゆーじ)村とともに与儀・比屋根と併称される。ヒャーグンとよばれる。絵図郷村帳には越来(ぐいーく)間切のうちに「ひや根村」とみえる。琉球国高究帳には与儀村と一括されて「ひやごん村」とあり、高頭二一五石余、うち田一二八石余・畠八六石余。里積記によれば田畑とも下の村位である。なお現在集落の後背部(北側)には石川(いひちやー)(現石川市)の伊波仲門門中(いはなかじよーむんちゆう)の末裔とされる上仲門門中(いーなかじよーむんちゆう)の神屋や殿があり、その丘陵部から階段状に南へ中宗家の屋敷跡や獅子屋が並び、一帯はグスク時代から近世の遺跡となっている(比屋根遺跡)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報