名島(読み)なじま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「名島」の意味・わかりやすい解説

名島
なじま

福岡市東区の多々良(たたら)川河口にある町。小早川隆景(こばやかわたかかげ)が天正(てんしょう)年間(1573~1592)に築いた城跡は名島神社となり、その境内海岸に、神功(じんぐう)皇后が三韓(さんかん)出兵の際使用した船の帆柱(ほばしら)が化石になったといわれる珪化木(けいかぼく)、帆柱石(檣石(ほばしらいし))があり、国の天然記念物に指定されている。現在は、沖の妙見(みょうけん)島も埋立てにより陸続きとなり、大型団地が建設されている。国道3号、福岡都市高速1号が通じ、西日本鉄道貝塚線名島駅がある。

[石黒正紀]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「名島」の意味・わかりやすい解説

名島
なじま

福岡県北西部,福岡市東区,多々良川北岸の博多湾にのぞむ地区。天正年間 (1573~92) 小早川隆景が築城し,慶長7 (1602) 年黒田長政廃城とした名島城跡がある。 1919年火力発電所が建設されてからは海岸の埋立てが進み,住宅地として発展した。城浜 (しろはま) 海岸にはケイ化木が露出する天然記念物名島の檣石 (ほばしらいし) がある。

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デジタル大辞泉プラス 「名島」の解説

名島

長崎県壱岐市、壱岐島南東の玄海灘に位置する無人の岩礁群。鯨島・糞島・本島前島平瀬からなり、前島には名島灯台が設置されている。

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