日本歴史地名大系 「比敷村」の解説 比敷村ひじきむら 島根県:邑智郡大和村比敷村[現在地名]大和村比敷都賀西(つがにし)村の南西、村之郷(むらのごう)村の東に位置し、宮内(みやうち)川と江川に挟まれた山間村。宮内川を合せて角谷(つのだに)川が南境を東流し、東端で江川に注ぐ。都賀西村との境に大(おお)峠がある。戦国時代には山南(さんなん)のうちに含まれていた。永正九年(一五一二)六月一日の小笠原長隆判物(庵原家文書)によると、長隆は被官の井原民部左衛門に「山南比敷之内あさり名」など代々の給所を、先祖左京亮以来の忠節によって本領として安堵している。この時期、江川筋にあたる当地には川本(かわもと)(現川本町)を本拠としていた小笠原氏の勢力が及んでいた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by