比曾原王子跡(読み)ひそはらおうじあと

日本歴史地名大系 「比曾原王子跡」の解説

比曾原王子跡
ひそはらおうじあと

[現在地名]中辺路町野中

野中のなか西部、熊野街道中辺路の傍ら跡地がある。熊野九十九王子の一で、県指定史跡。「後鳥羽院熊野御幸記」建仁元年(一二〇一)一〇月一四日条に、参拝した王子名を並べたうちに「ヒソ原」と記され、この頃に創建されたとみられる。早くから退転し、享保(一七一六―三六)頃すでに社殿はなく、比曾原王子と刻した緑泥片岩の碑が建てられ、元文四年(一七三九)の「熊野めぐり」に「道の右の傍に青石を以て比曾原と彫付たり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android