比治山峠(読み)ひじやまとうげ

日本歴史地名大系 「比治山峠」の解説

比治山峠
ひじやまとうげ

長岡ながおか五箇ごか鱒留ますどめを経て久美浜くみはま(現熊野郡久美浜町)に通じる久美浜街道(現国道一七八号)の峠で、中郡・熊野郡境でもある。標高一六八・八メートル。菱山とも書く。

江戸時代までは険峻であったため、中・熊野両郡共同で茶屋を設けて旅人を接待し、また地蔵尊を祀った。地蔵堂は藁火堂ともいわれ、この堂の藁で松明を作って燃やしながら行けば獣害にかからないといい、また堂の藁を抜き、燃やして暖をとっても咎めがないといい伝えられた(中郡誌稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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