民族義勇団(読み)みんぞくぎゆうだん

共同通信ニュース用語解説 「民族義勇団」の解説

民族義勇団(RSS)

インド多数派ヒンズー教中心とした政治思想浸透を図り、地域コミュニティーを形成する組織。与党インド人民党(BJP)の支持母体で、政府要職に関係者が多い。モディ首相は少年時代から地域活動に参加し、専従した時期もある。1925年創設で、48年に「インド独立の父」マハトマ・ガンジーを暗殺した人物が所属していたことでも知られる。(ナグプール共同)

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世界大百科事典(旧版)内の民族義勇団の言及

【コミュナリズム】より

…これに対してはガンディーの断食によって一定の手直しが加えられたものの,基本的にはこの選挙制度は35年統治法の中に成文化され,これが47年8月のインド・パキスタン分離独立への一つの法的な水路を準備したともいえる。その過程で,ジンナーの指導下でイギリスの分断政策を利用しつつ組織的拡大を遂げ,コミュナリズム思考の一つの帰結ともいうべき〈二民族論〉で理論武装したムスリム連盟(1906創立),一部の国民会議派指導部からの支持を受けつつ,ヒンドゥーの優位性を強調して〈アカンド・ヒンドゥスターン(不可分のインド)〉を掲げるヒンドゥー大連合(1915創設)や民族義勇団Rāṣhtrīy Swayansewak Sangh(RSS,1925創設)の活動が大衆のコミュナリズム感情をかきたてていった。また会議派自体にしても,ネルーはじめその指導部はインド人としての民族意識がインド社会に十分に浸透したと錯覚することで,コミュナリズムの問題に適切かつ果断に対処することができず,そのいっそうの深刻化を助けたとの指摘も無視できない。…

※「民族義勇団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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