民族奉仕団(その他表記)Rāsṭṛīya Swayaṃsevak Saṅgh

山川 世界史小辞典 改訂新版 「民族奉仕団」の解説

民族奉仕団(RSS)(みんぞくほうしだん)
Rāsṭṛīya Swayaṃsevak Saṅgh

民族義勇団ともいう。1925年ヘドゲーワールによりインド西部ナーグプルで創設。インドが弱体化しイスラーム勢力やイギリス侵入を許した原因をヒンドゥー社会の分裂性に求め,イデオロギー的・肉体的鍛錬などを通じて民族,社会の統合をめざす。インド西部,北部で多くの支部を有する。カースト差別の否定など社会改革的側面も有するが,実態として高カースト中心の組織で他宗教に不寛容。インド人民党や関連ヒンドゥー組織に幹部を配して影響力を維持する。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android