気候境界(読み)きこうきょうかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「気候境界」の意味・わかりやすい解説

気候境界
きこうきょうかい

相異なった気候型を示す地域境界気候型をどのような基準で設定するかにより実際の境界の入り方は異なる。また実際には気候境界はある幅をもつ漸移帯として出現する。しかし、大山地卓越風と直交するような場合、その山地を境に異なった気候型が生じる。アルプスを境とする地中海側とヨーロッパ西海岸の気候、日本の冬季の上越国境を境とする日本海側と太平洋側の気候はその一例である。

吉村 稔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android