気合いを入れる(読み)キアイヲイレル

デジタル大辞泉 「気合いを入れる」の意味・読み・例文・類語

気合きあいを・れる

緊張感を高め、精神を集中する。「もっと―・れて走れ」
精神がたるんでいるなどとして、しかりつけたり体罰を加えたりする。もと軍隊で用いられた語。「新入部員に―・れる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「気合いを入れる」の意味・読み・例文・類語

きあい【気合】 を 入(い)れる

  1. 物事に対処するに当たって、精神を集中し、力を込める。
    1. [初出の実例]「『〈略〉ウーンウーン』『然(そ)んなに気合ひを入れるな』」(出典:落語・将棋の殿様(1889)〈禽語楼小さん〉)
  2. もと軍隊で用いられた語。たるんだ精神を鍛えると称して、なぐりつけるなどの体罰を加える。
    1. [初出の実例]「軍隊からにげだそうとした奴とそいつに気合を入れたやつとやな」(出典:真空地帯(1952)〈野間宏〉六)
  3. 人を元気づける。励まし、奮い立たせる。
    1. [初出の実例]「『遅いぞ。もたもたするな!』と気合を入れられる」(出典:赤い自転車(1952)〈阿川弘之〉)

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