精選版 日本国語大辞典「気合」の解説
き‐あい ‥あひ【気合】
〘名〙
① (形動) 気が合うこと。気持、いきが合うこと。また、そのような人。あるいは、そのようなさま。
※本福寺跡書(1560頃)「五度も十度も、その機合の人をもて和を入て、教訓正路にあるべし」
② (「あい」は様子、調子の意) 気持の様子、具合。
(イ) 健康状態についていう。気分。転じて、気分が悪い意にも用いる。
※天理本狂言・蝸牛(室町末‐近世初)「扨々おうち子の気相がおもわしうもなふてきのどくな事じゃ」
※仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下「己がきあひの事をば、今で宣はねば、偽と思ふらん」
(ロ) その場の状態や雰囲気(ふんいき)。
※落語・成田小僧(下の巻)(1890)〈三代目三遊亭円遊〉「夫りァ容貌(かほ)は好くないが、チョイと気合が好くって法律家で」
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一四「互に気合(キアヒ)を見やって見やって。ヨイショどっこい」
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