精選版 日本国語大辞典 「気色を取る」の意味・読み・例文・類語
けしき【気色】 を 取(と)る
- ① =けしきどる(気色取)②
- ② =けしきどる(気色取)③
- [初出の実例]「この女、けしきをとりて、名のみたつしでのたをさは今朝ぞなく庵あまたとうとまれぬれば」(出典:伊勢物語(10C前)四三)
- ③ 様子をつくろう。
- [初出の実例]「畢上卿定文披見、参議取二紙筆一、取二気色一之後可レ書也」(出典:後二条師通記‐寛治二年(1088)二月八日)
- ④ 気分を奪われる。
- [初出の実例]「或は吉野を花となしけんいひ、或は是は是はとばかりと聞えしに魂を奪はれ、又は其角が桜さだめよといひしに気色をとられて、吉野にほ句もなかりき」(出典:俳諧・去来抄(1702‐04)先師評)