水土野新田(読み)みどのしんでん

日本歴史地名大系 「水土野新田」の解説

水土野新田
みどのしんでん

[現在地名]御殿場市水土野

柴怒田しばんた村の西に位置し、甲州への往還(甲州道)が村内を東西に走る。北西須走すばしり(現小山町)。延宝二年(一六七四)宗門改帳(仁杉区有文書)によれば家数一二、うち名主二・柄在家二、人数七五(うち出家一)元禄郷帳では高三一石余。正徳元年(一七一一)の年貢割付状(瀬戸家文書)でも高三一石余、反別はすべて畑方で六町二反余。前述のように延宝二年には二名の名主がいたが、元禄一三年(一七〇〇)の高覚帳(神奈川叢書)には「柴怒田村善左衛門支配」とみえ、のちには仁杉ひとすぎ村名主の支配に代わるなど、他村の預りとなっていた期間がきわめて長かった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報