水屋村(読み)みずやむら

日本歴史地名大系 「水屋村」の解説

水屋村
みずやむら

[現在地名]鳥栖市水屋町みずやまち

筑後川(旧本流、現新宝満川)宝満ほうまん川・大木だいぎ川が流入する北側にあり、宝満川・大木川岸に築かれた堤防に囲まれる。南下してきた久留米道はここで渡河して筑後国に入る。近世は対馬藩領。文禄四年(一五九五)の検地帳写(基養精細録)に「水屋村」とみえる。水害常襲地で、正保三年(一六四六)の郷村帳写(同書)に「百九拾参石九斗四升 水屋本村水損所 内田高百〇五石五斗弐升四合 畠高八拾八石四斗壱升六合」とあり、元禄絵図にも村の半ばは畠となっている。文政九年(一八二六)現在の内検高は三五九石余、うち一八八石余が田方、一六〇石余が畠方となっている。

洪水時の水位測定のため、当村(基肄郡)と隣接の養父やぶ高田たかだ村との間を流れる大木川東岸(当村分)に水量木が設けられ、出水の際一丈三尺五寸以下に水が引くまで朝夕の水位を田代代官所に届け出た。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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