日本歴史地名大系 「水月・水下津」の解説 水月・水下津すいげつ・すいげつ 長崎県:南高来郡加津佐町加津佐村水月・水下津[現在地名]加津佐町水下津名加津佐村の南部に位置し、南西部は海に臨む。北東に愛宕(あたご)山がある。水月名とも記す。南北朝期に大智により円通(えんつう)寺が建立され、正平二一年(一三六六)一二月九日の大智譲状(広福寺文書)に「高来郡賀津佐水月円通禅寺」とみえる。須崎(すざき)にキリシタン墓碑六基があり、うちカルワリオ十字紋平蓋石型・浮彫カルワリオ十字紋平蓋石型と慶長一八年(一六一三)銘で「るいす」と刻まれた平蓋石型の三基のキリシタン墓碑はいずれも県指定史跡。また天辺(てつぺん)にコレジオ跡がある。江戸時代には水月を含めた一帯を山口(やまぐち)と称していたと考えられ、正保二年(一六四五)の高来郡内高力氏領分図に「加津佐内山口村」とあり、高三八六石余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by