水火の責め(読み)スイカノセメ

精選版 日本国語大辞典 「水火の責め」の意味・読み・例文・類語

すいか【水火】 の 責(せ)

  1. 水と火によって相手苦痛を与えること。
  2. (イ) 水と火をまったく使わせないようにする刑罰。
    1. [初出の実例]「検非違使二人をつけて、井にふたをし、火に水をかけ、水火のせめにおよぶ」(出典:平家物語(13C前)二)
  3. (ロ) 水を浴びせたり、飲ませたり、火で焼いたりする拷問。水責めと火責め。
    1. [初出の実例]「去ば此僧達を嗷問(がうもん)せよとて、侍所に渡して、水火の責をぞ致しける」(出典太平記(14C後)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む