水端(読み)ミズハナ

精選版 日本国語大辞典 「水端」の意味・読み・例文・類語

みず‐はなみづ‥【水端】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「みずばな」とも )
  2. 水の流れ始めのときや部分。水の出ばな。また、水かさの増し始める、はじめのときや部分。
    1. [初出の実例]「卯の花を腐(くた)霖雨(ながめ)の始水(みづはな)に寄る木積(こづみ)なす寄らむ児もがも」(出典万葉集(8C後)一九・四二一七)
  3. 転じて、物事の最初。出はじめ。
    1. [初出の実例]「先ずる敵には水ばなに少し退て、亦味方たて直して」(出典:難太平記(1402))

みず‐ばたみづ‥【水端】

  1. 〘 名詞 〙 川や湖のほとり。みずべ。〔和玉篇(15C後)〕
    1. [初出の実例]「水ばたなる村も、山ざとなる城郭も」(出典:三体詩素隠抄(1622)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android