最新 地学事典 「水管傾斜計」の解説
すいかんけいしゃけい
水管傾斜計
water tube tiltmeter ,fluid tiltmeter
地殻変動連続観測用計器の一つ。細長いU字形のガラス管に水を入れ,これを横にして支持台にのせ地上に設置する。管の長さは数十m~数百m。地面が傾斜しても水管内の水面は一定だから,U字管の両端点の水位の変化を読み取って傾斜を知ることができる。地表を一平面としたときの最大傾斜角とその方向を計測するために,方位の異なる二つの方向に設置する。通常は横坑に設置する。定常時の傾動を連続的に追跡するほか,地震時にはステップ状の変化が記録されることがある。これを傾斜ステップ(tilt step)といい,地震時の歪み変化の情報を得るほか,震源断層のモデル化にも利用できる。
執筆者:藤井 陽一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

