水素冷却発電機(読み)すいそれいきゃくはつでんき(英語表記)hydrogen-cooled generator

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水素冷却発電機」の意味・わかりやすい解説

水素冷却発電機
すいそれいきゃくはつでんき
hydrogen-cooled generator

冷却媒体として,空気の代りに水素を使用した発電機。次のような長所がある。 (1) 水素の密度は空気の約7%であるので,風損空気冷却の場合の約 12%に減少するため,高速機の効率を高められる。 (2) 熱伝導率が空気よりも大きいので冷却効果が大きいため,冷却器を小さくでき,固定子枠内に自蔵できる。 (3) 水素は,空気より不活性であるため,絶縁物劣化が少い。 (4) 全閉形とするため,異物侵入がなくなり,騒音が著しく減少する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android