水責(読み)みずぜめ

精選版 日本国語大辞典 「水責」の意味・読み・例文・類語

みず‐ぜめ みづ‥【水責】

〘名〙 昔の拷問一種。仰向けに寝かせて、顔面に絶えず水を注ぎかけ、または絶えず水を飲ませるなどして苦しめるもの。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「水責」の意味・わかりやすい解説

水責
みずぜめ

古くからあった拷問の一種。顔に水をかけることから、頭まで水中に突っ込むことまで、軽重さまざまな方法があった。息とともに水を飲ませ、腹がいっぱいになったら逆さまにして吐かせることもした。記録では古代からあったらしいが、江戸時代にはキリシタン信者、密貿易者、百姓一揆(いっき)張本人などの特殊犯罪容疑者にのみ使われたむごい拷問法であった。

[横山十四男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android