水車新田(読み)すいしやしんでん

日本歴史地名大系 「水車新田」の解説

水車新田
すいしやしんでん

[現在地名]灘区大土平町おおどがひらちよう一―二丁目・六甲台町ろつこうだいちよう鶴甲つるかぶと三丁目・水車新田

八幡やはた村の北西、六甲山地南麓、六甲川に沿って位置する。もとは八幡・篠原しのはら山田やまだ(篠原内)高羽たこう河原かわら太田おおた(鍛冶屋内)六ヵ村立会地であった。水車新田起立以来手続書付(大利家文書)によると、紀州那賀なか野中のなか(現和歌山県美里町)の田林宇兵衛が享保八年(一七二三)幕府から新田と水車開発の許可を受けたことに始まる。同一二年水利にかかわる八幡村・篠原村から水車の位置、夏至前後七〇日間は利用を停止する、水代は米三石、水車が増えれば増額するなどの同意を得たのち子息勝右衛門が同一五年に運上銀三枚を上納し、水車一二両の開発を請負うことになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典・日本の観光資源 「水車新田」の解説

水車新田

(兵庫県神戸市灘区)
灘百選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の水車新田の言及

【油】より

…それに迫るものとして,18世紀前期,西摂津灘目に搾油能力の大きい水車絞油業が急速に台頭した。水車油稼専業の村〈水車新田〉もできている。油の生産工程は,まず干した種物を炒鍋(いりなべ)でいる。…

※「水車新田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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