水道料金(読み)すいどうりょうきん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水道料金」の意味・わかりやすい解説

水道料金
すいどうりょうきん

水道施設により水 (特に飲用水) を供給する水道事業者に対し,その施設の利用者が支払う料金。清浄で豊富低廉な水の供給は国民の日常生活に欠くことのできないものであり,水道料金もその公共性に対応して適正かつ合理的なものでなくてはならない。日本の水道料金に対する法的規制は 1890年水道条例以来であるが,水道法 (昭和 32年法律 177号) には,水道料金は適正な原価に基づき,明確公正な基準により設定されねばならないこと,設定は認可制とし,変更は届け出または認可制とすることなどを定めている。なお,工業用水道の料金は,地盤沈下防止対策 (地下水からの切替え) など政策的な見地から,事業別,地域別に基準料金が定められ,施設費の不足分は国から補助を受けているため,家庭用水の料金に比べると安くなっている。

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