水酸化ニッケル(読み)スイサンカニッケル

デジタル大辞泉 「水酸化ニッケル」の意味・読み・例文・類語

すいさんか‐ニッケル〔スイサンクワ‐〕【水酸化ニッケル】

ニッケル水酸化物酸化数が1、2、3の化合物が知られる。水酸化ニッケル(Ⅱ)はニッケルカドミウム電池ニッケル水素電池陽極電池活物質に用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「水酸化ニッケル」の解説

水酸化ニッケル(Ⅱ)
スイサンカニッケル
nickel(Ⅱ) hydroxide

Ni(OH)2(92.71).ニッケル(Ⅱ)塩水溶液に水酸化アルカリを加えると得られる.淡緑色結晶.密度4.15 g cm-3.230 ℃ でNiOに分解する.水に難溶,酸,アンモニア水に可溶.空気や過酸化水素で酸化されない.オゾンでは容易に酸化されて水酸化ニッケル(Ⅲ)Ni2O3nH2O(n = 1,2,3,4,6)になる.このほか水酸化ニッケル(Ⅱ)ニッケル(Ⅲ)Ni3O4・2H2Oがある.ニッケル-水素電池の正極活物質,めっき薬品として用いられる.[CAS 12054-48-7:Ni(OH)2][CAS 36897-37-7:Ni(OH)2・H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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