水間杣・松尾杣(読み)みまのそま・まつおのそま

日本歴史地名大系 「水間杣・松尾杣」の解説

水間杣・松尾杣
みまのそま・まつおのそま

天喜四年(一〇五六)一二月一六日の東大寺政所下文案(東南院文書)に次のようにある。

<資料は省略されています>

水間・松尾杣はもと、聖武天皇勅施入の新薬師寺の杣であったが、同寺が東大寺の末寺となった関係で、東大寺杣ともなったと考えられる。社司が租米使を荘内に入れて催促するというのは、春日社のそれであろう。杣とはいえ田畠の存在も推測され、久安六年(一一五〇)一一月二八日の大和国水間杣内検帳案(東大寺文書)には「合水田四町四段佰捌拾歩」とあり、助正名以下六名がみられ、開発も進んでいったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む