永寧寺塔(読み)えいねいじとう(英語表記)Yǒng níng sì tǎ

改訂新版 世界大百科事典 「永寧寺塔」の意味・わかりやすい解説

永寧寺塔 (えいねいじとう)
Yǒng níng sì tǎ

北魏の洛陽城内にあった中国建築史上有数の高大な塔。516年(煕平1)着工,519年(神亀2)竣工工匠は郭安興。534年(永煕3)焼失方形木造九重塔で,塔刹に金の宝瓶と十一重の相輪をのせ,上層まで人が登れた。近年の発掘調査により,38.2m四方,高さ2.2mの基壇で,柱間9間四方,最内周と最外周の4隅に4本柱を立て,計124本の柱が林立し,このうち7間四方分を日乾煉瓦でふさいだ平面が検出された。文献による推定全高は49丈(約139m)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android