デジタル大辞泉 「永沈」の意味・読み・例文・類語 よう‐ちん〔ヤウ‐〕【▽永沈】 1 浄土双六すごろくで、そこに入ると無間むけん地獄におちたことになり、失格になる場所。2 地獄のこと。「今の社会は其精神こころ既に―奈落の底に落ちて」〈魯庵・くれの廿八日〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「永沈」の意味・読み・例文・類語 よう‐ちんヤウ‥【永沈】 〘 名詞 〙 ( 「よう」は「永」の呉音 )① 浄土双六(すごろく)の語。一度そこに落ちると、長く出ることのできない場所。比喩的にも用いる。[初出の実例]「ふり出して・南無三おれはようちんじゃ」(出典:雑俳・花笠(1705))「浄土双六〈略〉永沉、ここに堕つれば永く沈で出ず、故に如此号」(出典:随筆・還魂紙料(1826)上)② 転じて、地獄の称。[初出の実例]「一百三十六地獄、無間叫喚阿鼻やうちん」(出典:浄瑠璃・主馬判官盛久(1687頃)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例