無間地獄(読み)ムケンジゴク

デジタル大辞泉 「無間地獄」の意味・読み・例文・類語

むけん‐じごく〔‐ヂゴク〕【無間地獄】

阿鼻あび地獄」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「無間地獄」の意味・読み・例文・類語

むけん‐じごく‥ヂゴク【無間地獄】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] avīci訳語後世は「むげんじごく」とも ) 仏語。八熱地獄の第八番目、最下底の地獄。閻浮提(えんぶだい)の地下二万由旬にあるという。五逆罪の大罪を犯した者がここに落ち、一劫(いっこう)の間、間断なく責苦を受ける所。無間の獄。無間。無間業。無間獄。無間阿鼻無間奈落。無間大城。阿鼻地獄
    1. [初出の実例]「无間地獄の業を造には非ずや」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)

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四字熟語を知る辞典 「無間地獄」の解説

無間地獄

仏教でいう八熱地獄の第八番目、最下底の地獄。五逆罪の大罪を犯した者がここに落ち、間断なく責め苦を受ける所。

[使用例] どうせ私の行方天国ではなく無間地獄のどん底に決まっている[瀬戸内晴美遠い声|1970]

[使用例] 浦上に落下した閃光が紫の火焔となり無間地獄の血と灰のなかで[井上光晴*地の群れ|1963]

[解説] 「むげんじごく」とも読みます。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無間地獄」の意味・わかりやすい解説

無間地獄
むけんじごく

阿鼻地獄」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の無間地獄の言及

【地獄】より

…死後赴くべき他界の一つ。冥界,冥府,陰府(よみ)などともいい,英語のhell,ドイツ語のHölle,フランス語のenfer,イタリア語のinfernoなどに相当する。一般に,墓地の情景や死体の腐乱過程との連想から生みだされたものだが,超常的な観念や表象によって作りだされた場合もある。〈地獄〉の語はもとサンスクリットに由来し,のちに仏教とともに中国に輸入されると,泰山府君の冥界観と結びついて十王思想を生みだし,さらに日本に伝えられると,記紀神話に描かれる黄泉国(よみのくに)や根の国の考え方と接触融合して独自の地獄思想を生みだした。…

※「無間地獄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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