永福寺村(読み)えいふくじむら

日本歴史地名大系 「永福寺村」の解説

永福寺村
えいふくじむら

[現在地名]杉並区永福えいふく一―四丁目

下高井戸しもたかいど村の東に位置する。南端甲州道中がかすめて通る。北条氏所領役帳によると島津孫四郎分「永福寺」二一貫文とある。天正一六年(一五八八)九月三日の北条家検地書出写(諸州古文書)の「武州江戸廻永福寺分」に、田三町一段四〇歩・畠九町二段に対する定額上納年貢高として二五貫八五七文が定められている。

天正一八年小田原北条氏家臣の安藤式部主従七人が来住して永福寺(現曹洞宗)再興田地を開墾したのに始まるという(風土記稿)。同寺西門脇に天和二年(一六八二)銘の庚申塔、正保三年(一六四六)銘の五輪塔などがある。五輪塔には「武州多東郡養福寺村」と刻されており、古くは「ようふくじ」と称したようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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