求人倍率(読み)きゅうじんばいりつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「求人倍率」の意味・わかりやすい解説

求人倍率
きゅうじんばいりつ

求職者に対する求人の比率。この逆が求職倍率である。現行の日本の労働統計では,新規求人倍率と有効求人倍率の2系列が利用可能である。前者は1ヵ月間に行われた求人,求職者数の新規届け出によって算出したものであるのに対し,後者は届け出後3ヵ月以内で未充足のものについて算出したものである。両者の動きは基本的には同一といえるが,有効求人倍率のほうが不規則変動は小さい。求人倍率は (1) 年齢別にみれば若年層のほうが高く,(2) 雇用者に対する需要の逼迫する景気上昇期に高まる傾向がある。これら指標は公共職業安定所を通して得られたデータをもとにしている点で,一国全体の動きとは異なること,また水増し求人や雇用保険と求職の関係などで必ずしも需給を正確に反映するとはかぎらないが,現状では労働の需給指標として重要なものである。

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人材マネジメント用語集 「求人倍率」の解説

求人倍率

・求職者数に対する求人数の割合を言う。
・2ヶ月以内の求人数である有効求人数を、2ヶ月以内の求職者数で序したものを有効求人倍率といい、労働力の需給を示す代表的な指数として広く用いられている。

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世界大百科事典(旧版)内の求人倍率の言及

【就職】より

…学卒以外の一般求職者で公共職業安定所の紹介による就職は,年間155万件(1996)を数える。就職事情は,求職に対する求人の倍率(求人倍率)や,求職者のうち就職した者の割合(就職率)などにより表される。新規学卒就職者のうち中学卒は,高校進学卒の上昇に伴い,1963年をピークに急速に減少した。…

※「求人倍率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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