親核試薬,陰性試薬,アニオノイド試薬などともいう.ルイス塩基,すなわち陰イオンや非共有電子対をもつ分子で,反応に際して基質の電子密度の小さいところ,または空軌道を攻撃する.求核試薬の例として,OH-,OR-,CN-,OAc-,NH2-,CH(COOC2H5)2-のようなアニオン,Sn2+ のような還元剤,NH3,H2Oのようなルイス塩基がある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…親核反応,アニオノイド反応anionoid reactionと呼ばれたこともある。ルイス塩基として働く電子供与性試薬は求核試薬nucleophile(nucleophilic reagent)と呼ばれる。おもな求核試薬を表に示す。…
…反応(4)においては,ベンゼンが基質,硝酸が試薬となる。イオン反応において基質に電子を与えることのできる試薬を求核試薬nucleophilic reagent(求核剤nucleophileともいう)という。求核試薬は電子対を基質に与えることができる。…
…彼らは有機化学をイオン反応とラジカル反応に大別し,イオン反応には純粋なイオン(カチオン=陽イオンとアニオン=陰イオン)だけではなく,分極によって生じた電子不足性の部分をもつカチオノイド,電子過剰性の部分をもつアニオノイド(ロビンソンの用語)も関与すると考えた。インゴルドはこれらをそれぞれ求電子試薬,求核試薬と命名した。置換基が分子の反応性に及ぼす効果も有機電子論によって説明された。…
※「求核試薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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