江出乃月(読み)えでのつき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

富山県高岡市の銘菓で最中(もなか)の一種。安政(あんせい)年間(1854~60)に高岡の菓子司篠原市郎平(しのはらいちろべえ)が、奈呉ノ浦(なごのうら)(富山湾)に昇った月影に想を得て、創作した菓子といわれる。越中(えっちゅう)米でこしらえた丸い最中の皮を2枚にはがし、はがした面を表側として、中に淡緑に着色した手亡(てぼう)(インゲンマメ)の白餡(しろあん)を挟む。姿は青い月影を思わせる京風の菓子である。現在は甘味に砂糖を用いているが、創作当時は干し柿(がき)と水飴(みずあめ)が使われ、餡には手亡のほか京風白みそも加えられて、オレンジがかった黄色い江出乃月であったという。[沢 史生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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