デジタル大辞泉 「甘味」の意味・読み・例文・類語 かん‐み【甘味】 1 あまい味。また、あまい食物。あまみ。「甘味を好む」2 うまい味。また、おいしい食物。3 物事の快い味わい。面白み。「云難き―を含む誘惑の音楽」〈荷風・あめりか物語〉[類語]甘み・甘口・甘い・甘ったるい・甘美かんび・甘露・甘辛・甘辛い・甘酸っぱい・スイート 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「甘味」の意味・読み・例文・類語 かん‐み【甘味】 〘 名詞 〙① あまい味。あまみ。うまい味。うまみ。また、その食べ物。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「宵に食ふたる菜漬の味のかんみを忘れかねて」(出典:咄本・多和文庫本昨日は今日の物語(1614‐24頃))[その他の文献]〔晉書‐畢卓伝〕② 物事の味わい。面白さ。うまみ。[初出の実例]「Melliloquus〈略〉Canmi(カンミ)アル ヤウニ モノヲ ユウ ヒト」(出典:羅葡日辞書(1595))③ 慰め。[初出の実例]「ゼンノ ミチニ タチイリタラン ヒトワ ゴヲシエニコモル フカシギノ canmiuo(カンミヲ) ヲボユベシ」(出典:コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一) あま‐み【甘味】 〘 名詞 〙 ( 「み」は程度、状態を表わす接尾語 )① 甘い味。甘いこと。また、その度合。あまさ。かんみ。[初出の実例]「甘みなき薄に胡蝶あはれなり〈和及〉」(出典:俳諧・類題発句集(1774)秋)② 甘い味のもの。特に菓子。かんみ。[初出の実例]「ヲヲ向ふに見へるのは菓子屋だな、酒の跡で甘味と云ふ物も甘(うめ)へものだ」(出典:落語・侍の素見(1896)〈四代目橘家円喬〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例