江島寛(読み)エジマ ヒロシ

20世紀日本人名事典 「江島寛」の解説

江島 寛
エジマ ヒロシ

昭和期の詩人



生年
昭和8(1933)年3月13日

没年
昭和29(1954)年8月19日

出生地
朝鮮・全羅北道群山

本名
星野 秀樹

学歴〔年〕
東京都立小山台高校夜間部卒

経歴
戦後、朝鮮から山梨県に帰り、身延高校に入学。学生運動に身を投じ放校され、働きながら小山台高校夜間部で学び、昭和26年、郵便局に勤めた。同時に下丸子文化集団の結成に参加。この集団は28年には南部文化集団となり、かべ詩、ビラ詩などで反米抵抗運動を続ける半非合法組織。野間宏や安部公房らも参加した。江島詩作や機関紙発行に従事したが29年8月19日、栄養失調による紫斑病で死亡した。江島の遺作は50年、同志の井之川巨編集で「鋼鉄火花は散らないか」(社会評論社)として刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android