江戸の水(読み)えどのみず

精選版 日本国語大辞典 「江戸の水」の意味・読み・例文・類語

えど【江戸】 の 水(みず)

  1. 江戸水道の水。神田上水玉川上水で引いた水を江戸っ子が誇りにしていう語。
    1. [初出の実例]「江戸の水のむと油をうりたがり」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一九)

えど‐の‐みず‥みづ【江戸の水】

  1. 式亭三馬が江戸の本町二丁目で文化八年(一八一一)に売り出した白粉下に用いる化粧水

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の江戸の水の言及

【式亭三馬】より

…幼くして戯作を好み,書肆堀野屋に奉公し,またおなじく万屋(よろずや)に聟入りしたこともあり,戯作の修業を積んだ。のち旧主堀野屋の妹と結婚して虎之助(式亭小三馬)をもうけ,日本橋本町に化粧品・売薬店を経営して化粧水〈江戸の水〉,売薬〈仙方延寿丹〉などを売り出して成功するなど,商才もあった。 1794年(寛政6)刊の《天道浮世出星操(てんどううきよのでづかい)》を処女作とする黄表紙では,火消人足の喧嘩に取材して筆禍事件を起こした《俠太平記向鉢巻(きやんたいへいきむこうはちまき)》(1799)また草双紙の変遷を巧妙に扱った《稗史億説年代記(くさぞうしこじつけねんだいき)》(1802)などが有名である。…

※「江戸の水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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