江戸屋敷(読み)えどやしき

精選版 日本国語大辞典 「江戸屋敷」の意味・読み・例文・類語

えど‐やしき【江戸屋敷】

〘名〙 江戸時代諸大名江戸で持っていた屋敷大名参勤交代で出府した時利用し、また留守居ら江戸詰めの役人が宿泊していた所。上屋敷中屋敷下屋敷の別があったが、いずれも幕府からの拝領屋敷であった。〔尾張国御法度之古記‐(寛永一八年)(1641)一二月〕

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百科事典マイペディア 「江戸屋敷」の意味・わかりやすい解説

江戸屋敷【えどやしき】

大名屋敷

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世界大百科事典(旧版)内の江戸屋敷の言及

【大名屋敷】より

…下屋敷は別荘あるいは緊急時の避難所として広大な林泉庭園をもち,また物資の搬入貯蔵を考慮して水運の便のよい所に蔵屋敷として設けられたものもある。 江戸屋敷には藩主の妻子のほかに幕府や諸藩との応接にあたる家臣が常住しており,江戸家老(留守居)を頂点として国元の藩の機構を小型にした職制があった。そして参勤時には国元から藩主とともに江戸勤番の家臣が随従して来ていた。…

【武家屋敷】より

…大坂には特殊な屋敷として,蔵屋敷が置かれていた。 武家屋敷は住宅と家囲いで構成され,大名の上屋敷(江戸屋敷)の場合は藩主の公式の住宅であるから,国許(くにもと)の御殿同様に表御殿,中奥,奥御殿を備えている。表御殿には謁見のための大書院(江戸時代初期までは大広間)や玄関,式台,あるいは家臣の詰める部屋などがある。…

※「江戸屋敷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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