事典 日本の地域ブランド・名産品 「江戸漆器」の解説
江戸漆器[漆工]
えどしっき
台東区・中央区・足立区・千代田区などで製作されている。江戸漆器は、1590(天正18)年、江戸城に入城した徳川家康が、京都の漆工を招き始まったという。享保以降は庶民の日常品として普及したため、つくりは丈夫で、実用的である。一つの漆器は幾人もの職人の手を経てできあがる。塗りの仕事は、木地固めから下塗り・中塗り・上塗りまで漆を塗っては研ぎの作業を繰り返しおこなう。したがって良い品物ほど塗りの回数が多いといわれる。東京都伝統工芸品。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報