江戸絵(読み)エドエ

デジタル大辞泉 「江戸絵」の意味・読み・例文・類語

えど‐え〔‐ヱ〕【江戸絵】

浮世絵版画の前身となった紅彩色の江戸役者絵。江戸中期から売り出され、2、3色刷りからしだいに多彩となり、錦絵にしきえとして人気を博した。紅摺絵べにずりえあずま錦絵。→上方絵かみがたえ

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精選版 日本国語大辞典 「江戸絵」の意味・読み・例文・類語

えど‐え‥ヱ【江戸絵】

  1. 〘 名詞 〙 江戸で制作された一枚摺(ず)りの浮世絵。はじめはもっぱら鳥居流の芝居看板画風を指したが、のちに江戸土産としての錦絵全般を呼ぶ語となった。東錦絵(あずまにしきえ)。江戸錦絵。〔随筆・本朝世事談綺(1733)〕

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世界大百科事典(旧版)内の江戸絵の言及

【浮世絵】より

…江戸時代に盛行した庶民的な絵画。江戸を中心に発達し,江戸絵ともいう。絵画様式の源流は遠く大和絵につながり,直接的には近世初期風俗画を母胎としている。…

【錦絵】より

…版木に刻み付けた見当(けんとう)を合わせて,多くの色を正確に摺り分け,錦のように華やかで美しいいろどりが加えられた。浮世絵木版画の加彩法としてはもっとも発達した最終段階のもので,〈江戸絵〉とも呼ばれた。浮世絵【小林 忠】。…

※「江戸絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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