江指村(読み)えさしむら

日本歴史地名大系 「江指村」の解説

江指村
えさしむら

[現在地名]小松市江指町

かけはし川上流の大杉谷おおすぎだに川右岸山間部にあり、河道は屈曲し、峡谷をなす。北は大野おおの村・花坂はなさか村。江差とも記される。中世軽海かるみ郷の河内かわちに属した。嘉暦四年(一三二九)五月日の軽海郷公文大江頼業注進状案(金沢文庫文書)によれば、江差は山百姓色々公事銭として桑代銭七〇〇文・新畠地子一貫二〇〇文・大豆代八一八文の納入が定められている。文和二年(一三五三)三月公文生阿が注進した軽海郷年貢等注進状(同文書)では河内分のなかに「中江差名」がみえ、定田二町、分銭八貫文、公事として夫代二貫文・吉方六〇文が定められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android